酸化数の規則に納得する
化合物中の原子の酸化数の合計が0になるというのは、エネルギー保存則ならぬ電荷保存則といえる。
誰かが手放した分は必ず誰かが貰っていないといけない。
たとえば合計が+1になってしまえば、化合物全体の所有電子が結合前より1個少ないということであるため、結合時に1個の電子がどこか宇宙の彼方へ飛んで行ってしまったことになる。
無論、こんなことは有り得ないので、電荷保存則は必ず満たすべき最優先規則。
Hを+1、Oを-2とする原則の下では、過酸化水素は酸化数の合計が-2になってしまう。
電荷保存則を満たすようにするには、Hを+2にするか、Oを-1にするかの修正が必要になる。
だが、Hは1個の電子しか所有していないため、2個の電子を失ったことを表す『酸化数+2』はありえない。
そこで、Oを-1にする。
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
保存則という考え方がこんなところで役立つとはな…
やはり自然科学を探索する者は物理学を学ばなければ始まらない。これからも頑張ります